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目次
オフィス、店舗、住宅など、様々な空間で活躍するガラスパーテーション。その最大の魅力は、光を取り込み、空間に開放感と洗練された印象を与えることにあります。しかし、理想の空間を実現するためには、見た目のデザインだけでなく、施工方法の選択が非常に重要です。
ガラスパーテーションの施工方法は、ガラスパネルを支えるフレームの数によって、主に「2辺工法(2辺支持)」と「4辺工法(4辺支持)」の2種類に分けられます。それぞれの工法は、デザイン性、強度、コスト、そして施工の向き・不向きなシーンが大きく異なります。
本コラムでは、パーテーションメーカー直販サイトの専門家として、この2つの工法を徹底的に比較解説。お客様が後悔しないパーテーション選びができるよう、その違いから具体的な施工手順、選び方のポイントまで、網羅的にご紹介します。
ガラスパーテーションの施工方法には、ガラス面の上下左右という4方向からサポートする方法と、上下のみの2方向からサポートする方法の2つがあります。
2辺工法(2辺支持): ガラスパネルの上下2辺のみをフレームで挟み込み、固定する施工方法です。ガラスの側面にはフレームがなく、ガラス同士を透明な樹脂で連結することもあります。
4辺工法(4辺支持): ガラスパネルの上下左右の4辺すべてをフレームで囲み、固定する施工方法です。
このフレームの有無が、デザイン性や機能性に決定的な違いをもたらします。また、使用可能なガラスの厚みも施工方法によって変わるという点に注意が必要です。上下左右からガラスのパーテーションをサポートする場合、ガラスの厚みは、1,800mm x 900mmサイズのガラス面に対して5mmが必要となります。一方、上下の2辺でガラス面を支えるパーテーションだと、ガラスの厚みは4辺で支えるタイプよりも厚くなければならず、窓ガラスが1,800mm x 900mm程度なら、ガラスの厚みは8mm~12mm程度が必要となります。つまり、支える辺が少なくなると、より厚めのガラスが必要となるわけです。
2辺工法は、その名の通り、大型のガラスの上下だけをフレームで支えるため、「フレームレス工法」とも呼ばれます。
特徴
開放感とデザイン性: フレームが少ないため、ガラス面が広く、視覚的な開放感に優れています。まるで壁がないかのような、すっきりとしたモダンな空間を演出できます。
光の透過性: フレームが光を遮らないため、最大限に光を取り込むことができ、部屋全体を明るく保ちます。
メリット
洗練された意匠性: フレームの存在感を最小限に抑えることで、ガラス本来の透明感や美しさを最大限に引き出します。おしゃれなオフィスやショールームに最適です。
空間の広がり: 視界を遮るものが少ないため、狭い空間でも圧迫感なく、広く見せる効果があります。
デメリット
ガラスの厚みと重量: 2辺だけでガラスを支えるため、強度を確保するためにより厚いガラス(8mm~12mm程度)が必要です。
コスト増: 厚いガラスは材料費が高く、また重量が増すことで施工も大変になるため、4辺工法よりも工事費用が高くなる傾向があります。
安定性: 4辺で支える場合に比べて、ガラスの安定性が若干劣る場合があります。特に大きなガラスパネルを設置する場合は、ガラスの厚みや固定方法に十分な配慮が必要です。
【おすすめシーン①:企業の受付・エントランス】
理由: 企業の顔となるエントランスは、訪問者に与える第一印象が非常に重要です。2辺工法はフレームが少なく、ガラス本来の透明感と開放感を最大限に活かせるため、洗練された高級感のある空間を演出できます。企業のブランドイメージを視覚的に訴求するのに最適です。
【おすすめシーン②:役員室・応接室】
理由: プライベートな空間を確保しつつ、閉鎖的な印象を与えたくない場合に適しています。2辺工法で光を通すことで、空間の繋がりを保ち、開放感を感じさせることができます。また、シンプルなデザインは、落ち着いた雰囲気を作り出し、来客に安心感を与えます。
【おすすめシーン③:ファッションやアクセサリーの店舗】
理由: 商品を美しく見せるためのショーケースや、店舗内の間仕切りとして最適です。フレームがないことで、ガラスの向こう側にある商品や空間に視線が集中し、商品の魅力を引き立てます。デザイン性の高さが、店舗のコンセプトと一体となり、ブランドイメージを向上させます。
4辺工法は、取り扱いも容易な小型のガラスを上下左右のフレームでしっかりと囲み、固定する最も一般的な施工方法です。
高い強度と安定性: ガラスの4辺すべてをフレームで支えるため、非常に高い強度と安定性を誇ります。
多様なデザイン性: フレームの素材(アルミ、スチールなど)や色、デザインを自由に選べるため、空間のイメージに合わせて様々な演出が可能です。
安全性と耐久性: 強度が高く、頻繁に人が出入りする場所や、衝撃が加わる可能性のある場所でも安心して設置できます。
コストパフォーマンス: 2辺工法に比べて、比較的薄いガラス(5mm程度)で十分な強度を確保できるため、材料費や施工費を抑えることができます。
施工の容易さ: ガラスが軽いため、施工がスムーズに進み、工期を短縮できる場合があります。
開放感の低下: フレームが視界を遮るため、2辺工法に比べて開放感が劣ります。
デザインによる圧迫感: フレームの太さや色によっては、空間に圧迫感を与えてしまう可能性があります。
【おすすめシーン①:オフィス内の執務スペース】
理由: 多数の従業員が日常的に利用する執務スペースでは、安全性と耐久性が最も重要です。4辺工法はガラスの四方をしっかりとフレームで固定するため、高い安定性があり、万が一の衝撃にも強いのが特長です。また、比較的安価なため、広範囲にわたる間仕切りにもコストを抑えて導入できます。
【おすすめシーン②:ミーティングスペース・会議室】
理由: コミュニケーションの場となる会議室は、外部の騒音を遮断し、集中できる環境が求められます。4辺工法はフレームによって密閉性が高まるため、簡易的な防音効果も期待できます。また、フレームにホワイトボードやモニターを設置するなど、機能性を高めることも可能です。
【おすすめシーン③:工場や倉庫内の事務所や応接室】
理由: 工場や倉庫では、人の往来や資材の運搬など、パーテーションに衝撃が加わるリスクがあります。4辺工法のガラスパーティションでも鋼板パネルとの組み合わせでならば、比較的安全性も確保しながら、応接エリアを区分けするのに適しています。汚れや油分が付着しても、フレームとガラス面をそれぞれ清掃できる点もメリットなので、清潔感と意匠性を併せもったデスクワークのスペースやおもてなしの空間を構築できます。
ガラスパーテーションの施工は、専門的な知識と技術が必要です。安全かつ確実に設置するためにも、必ず専門業者に依頼しましょう。一般的な施工手順は以下の通りです。
現地調査・打ち合わせ: 専門業者が現地を訪問し、設置場所の採寸や、お客様の要望をヒアリングします。この段階で、2辺工法か4辺工法か、どの種類のガラスを使用するかなどを決定します。
設計・見積もり: 打ち合わせ内容に基づき、図面を作成し、費用を算出します。
材料の準備: 必要なガラスパネル、フレーム、固定具などを準備します。
墨出し: 床や天井に、正確な設置位置の目印(墨出し)をつけます。
フレームの設置: 墨出しに従い、上下または上下左右のフレームを設置し、しっかりと固定します。
ガラスの設置: フレームにガラスパネルをはめ込み、固定具でしっかりと固定します。
仕上げと点検: コーキング処理や清掃を行い、設置状況に問題がないか最終点検を行います。
ガラスパーテーションの選択肢は、施工方法だけではありません。以下の要素も、理想のパーテーション選びに欠かせません。
ガラスの種類: 透明ガラスだけでなく、光を和らげるフォグラス(すりガラス調)、視線を遮る型板ガラス、強度が高い強化ガラスなど、用途に合わせて様々な種類から選ぶことができます。
アルミやスチールフレーム: 軽量で加工しやすいアルミフレームと、より高い強度を誇るスチールフレームがあります。デザインや予算に応じて選びます。
連装ガラスパーテーション: 2辺工法の一種で、ガラス同士を透明な樹脂で連結することで、より一体感のある美しい空間を作ることができます。
衝立(ついたて)と呼ばれる可動式の間仕切りの中には、自立タイプのものもあります。しかし、ガラスはぶつかったり倒れたりすると割れるリスクが高い素材です。そのため、基本的にガラスパーテーションは、上下の2辺、もしくは上下左右の4辺を強く固定する必要があります。
自立タイプのパーテーションは、下面だけで固定しなければいけないことから、倒れてしまうリスクが高く、割れやすいガラス素材はあまり適していません。必要な時にだけ引き出して間仕切りができる可動式パーテーションを検討される場合は、ガラス素材以外の選択肢も視野に入れることをおすすめします。
ガラス間仕切りの価格は、使用するガラスの種類や厚み、施工環境など、多くの要因によって大きく変動します。
一般的には、安価なタイプであれば一面あたり数万円から設置が可能ですが、防音や防火といった特殊な機能を付加すると、価格は十万円単位に上昇することも珍しくありません。また、フロスト加工や強化ガラスなど、安全性やデザイン性を高めるオプションを追加すると、見積もり額はさらに変動します。
複数のガラスパネルをまとめて導入する場合、総費用は増えますが、施工効率が上がるため、一枚あたりの単価が下がるケースもあります。
見積もりを依頼する際は、ガラスの強度や遮音性能、デザインなど、要望を明確に業者に伝え、複数の会社から提示された金額を比較検討することが大切です。また、施工後のサポート体制や実績の有無まで含めて総合的に判断することで、後悔のない選択につながります。さらに、長期的な視点でメンテナンスコストや耐久年数も考慮すると、費用対効果の高い導入が実現できます。
法人としてオフィスに大規模導入を検討される場合は、オフィス全体のデザイン統一やコスト面のメリットが期待できる一方、安全規格や社内ルールを遵守する必要があるため、追加要件によって価格が変化しやすい点に注意が必要です。
ガラスパーテーションの設計施工会社としてアイピック株式会社のパーテーションラボでは、長年の実績と豊富なノウハウを活かし、お客様のご要望に合わせた最適なパーテーションをご提案します。
パーテーション施工事例 |ホワイト×ガラス、明るく開放的な会議室
ガラスパーテーションの施工方法には、デザイン性を重視した2辺工法と、安全性・コストを重視した4辺工法があります。それぞれの特徴を理解し、設置場所や目的に合わせて最適な方法を選ぶことが、理想の空間づくりへの第一歩です。
ガラスパーテーションの設置をご検討中の方は、ぜひパーテーションラボにご相談ください。お客様のニーズに合わせて、最適な施工方法とデザインをご提案いたします。
パーテーションの施工方法、施工手順を解説
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