教育施設や放課後プログラム教室空間設計は、特に、多様な学習ニーズに応えるために昨今は、「集団指導」と「個別指導」、あるいは「アクティビティスペース」と「個別スペース」の場を効果的に分離したいというご要望がよくあがるようになっています。

今回、パーテーションラボにご相談いただいた、東京都港区のインターナショナルスクールに通う外国人生徒向けの、放課後プログラム教室を運営する事業者V様は、幼児~高校生年代までを対象に、質の高い国際教育プログラムを提供するために、生徒一人ひとりの「聞く」「話す」「読む」「書く」の4基本技能と「探究心」を育むことを重視されています。

既存の教室の大きなワンルームを、「閉塞をかんじさせずに空間を2つに分けて使いたい」というご要望に対して、パーテーションラボがご提案させていただいたのが、清潔感と開放感を両立する白いガラスパーテーションでした。

本コラムでは、V様の事例を交えながら、ガラスパーテーションがいかにして教育施設の安全性、機能性、そしてデザイン性を高め、子どもたちの「学びたい気持ち」を育む理想の空間創りに貢献するかを、パーテーションラボ独自の視点で解説します。

 

1. 教育施設・学習塾の空間設計で施主が希望する3つのこと

 教育施設や放課後プログラム教室の空間設計において、学習スタイルや内容の多様化により、パーテーションを利用して、より柔軟な空間づくりが求める事業者様が増えています。

内装間仕切りのパーティションメーカーとして、空間コンサルティングを行う中で、施主様から特によく挙がるご要望の3つが以下の通りです。

①指導スペースとパブリックなオープンスペースとの「ゾーニング」を明確にしたい

第2に、「集団指導スペースとの明確なゾーニング」。授業やイベント時に適度な開放感を保ちつつも、音や視線を遮りたいという要望が多く、施工型のハイパーティションによる柔軟なレイアウト設計のご相談が多くあります。また場所によってパーテーションのカラーやデザインで差別化を図りたいというご要望も少なくありません。

②集中できる「個別ブース」を設けたい

まず第1に、「集中できる個別ブースの確保」です。個別指導や自習スペースでは、生徒一人ひとりが静かに学べる環境が不可欠です。他生徒と目線が合わないデザインの半個室デザインパーティションや、吸音効果のある簡易個室スタイルまで、様々なタイプがあります。

パーテーション施工事例|東京都自由が丘 帰国子女向け学習塾

③指導スペースとパブリックなオープンスペースとの「ゾーニング」を明確にしたい

第2に、「集団指導スペースとの明確なゾーニング」。授業やイベント時に適度な開放感を保ちつつも、音や視線を遮りたいという要望が多く、施工型のハイパーティションによる柔軟なレイアウト設計のご相談が多くあります。また場所によってパーテーションのカラーやデザインで差別化を図りたいというご要望も少なくありません。

パーテーション施工事例|千葉県市川市 児童発達支援・放課後等デイサービス教室の内装

③将来的な「レイアウト変更」に柔軟に対応できる設計にしたい

第3に、「将来的なレイアウト変更への対応力」。年齢層や学年別クラスの増設やプログラム変更に合わせ、間仕切りの移設・再利用が可能な設計を希望されるケースが増えています。従来の大掛かりな固定壁ではなく、モジュール式のパーテーションを採用することで、低コストで柔軟に空間の再構築を実現できます。

集団に加え「個」、用途に応じた「ゾーニング」の自由度、そしてその「レイアウト変更」に対応する可変性とコストパフォーマンス。これら教育施設・学習塾の空間設計で施主が希望する3つに完全に対応する施工型パーテーションは、現代の“学びの多様性”に対応が求められている、教育事業者にとって、開業から改修まで教育事業における現場環境を支える、内装のソリューションであるといえます。

2. 子ども向け教育施設の空間設計で最優先すべき3つの視点

 子どもたちが安全に、そして意欲的に学習に取り組める環境を創るには、例えば大人が集う一般的なオフィス設計とは異なる、子ども特有のニーズに基づいた配慮が必要です。

パーテーションラボの空間コンサルティング課では、空間設計の基礎原則に加え、V様の教室が目指す「国際教育の質」という視点も交えて、コンセプトを立案してゆきました。

①「安全性」:物理的・心理的な安心の確保

子どもへの安全の配慮は、空間設計における最優先事項です。

  • 物理的な安全性(衝突・飛散対策) V様のようなアクティブな学習環境では、子どもが移動中に間仕切りに衝突するリスクを最小限に抑えなければなりません。パーテーションラボでは、万が一ガラスが破損しても破片が飛び散らない飛散防止フィルム、またはより安全性の高い合わせガラスの採用を推奨しています。さらに、角を抑えたデザインや、子どもの目線に合わせた視認性を高める加工を施すことで、日常的な衝突リスクを軽減します。施工型パーテーションの高い耐震性も、事故に備える上で不可欠です。

  • 心理的な安全性(見守りと動線) V様は、生徒との信頼関係を築き、外国人生徒の日本語成長を細かくサポートされています。そのため、指導員が常に複数の生徒の様子を把握できる「見守りの容易さ」は、指導の質に直結します。閉鎖的な壁で隔てるのではなく、適度な透過性を持つ間仕切りを採用することで、子どもたちの不安を軽減し、スタッフによる早期の異変察知を可能にします。この「目が届く安心感」は、保護者への大きなアピールポイントにもなります。

②「集中力」:学習効果を最大化する環境調整

V様のプログラムでは、講師と生徒による活気のある「相互コミュニケーション」と、集中が必要な「個の学習」作業の両方を行います。空間を分ける目的は、この活動の質の担保にあります。

  • 音環境の調整(遮音性) ワンルームを壁で仕切ると、音は遮断されますが、圧迫感が増します。ガラスパーテーションは、隣の教室の音を適度に抑えながらも、指導員の声は届く「ちょうど良い」環境を作り出します。これにより、一方のクラスが発表やディスカッションを伴うレッスンで盛り上がっていても、もう一方のクラスは自習や読書に没頭できる環境を維持します。

  • 光環境の調整(自然光の活用) 明るい空間は、子どもの意欲と集中力を向上させます。ガラスパーテーションは、窓からの光を仕切られた空間にも最大限に届け、全体に均一な明るさを行き渡らせます。長時間の学習プログラムにおいて、この明るい光環境は、子どもたちの目の疲労を軽減し、持続的な集中力を支えます。

③「多様性・可変性」:成長と活動内容の変化への対応

V様のように、未就学児から学生までの幅広いレベルに対応する教室では、フレキシブルな空間利用が求められます。

  • 多機能的なゾーニング パーテーションで「2つの空間」を創り出すことで、ホワイトボードパネルも活用した、目的別の空間を明確にゾーニングできます。これにより、子どもたちは活動内容に応じて意識を切り替えやすくなります。

  • 将来的な改変への対応力 施工型パーテーションは、将来的なレイアウト変更や教室の増設が必要になった際にも、比較的容易に解体・移設が可能です。これは、教育プログラムの変化や生徒数の増加を見越した、長期的な施設運営において大きなメリットとなります。

 

3. ガラスパーテーションが実現する「明るさ」と「見守り」の両立

 V様が「空間を2つに分けたい」という要望に対し、パーテーションラボ担当者は、「白いガラスパーテーション」を提案し、採用に至った背景には、他の間仕切りにはないガラスパーテーションならではのポイントもありました。

①ガラスがもたらす圧倒的な「開放感」と「明るさ」

V様の教室リニューアルにおいて、ガラスパーテーションは、ワンルームを物理的に仕切りながらも、「狭く感じないかな?」「暗くならないかな?」という運営者様の懸念を払拭致しました。

  • 視覚的な広がり:白いガラスは光を反射・透過し、視界を完全に遮らないため、仕切られた2つの空間が視覚的に繋がった状態を保ちます。これにより、実際の床面積以上の開放感を生み出し、子どもたちが窮屈さを感じることなく、のびのびと国際プログラムに取り組める環境を提供します。

  • 清潔感とモダンなデザイン:担当者が推奨した「白いフレーム」のガラスパーテーションは、V様が目指す「質の高い国際教育」というブランドイメージに合致しました。清潔感のある白は、空間全体を明るくモダンに演出し、保護者にも安心感と信頼感を与える重要な要素となります。

②子どもの「安心」と「指導の質」を支える透過性の設計

V様の授業では、生徒一人ひとりへの細やかなサポートが重要です。ガラスの透過性は、これを安全かつ効果的に実現します。

  • 見守りの最適化(スーパービジョン):ガラス越しに両方の教室を見渡せるため、指導員は複数の生徒の状況を同時に把握できます。「外国語を学び、考え、その言葉を使って授業を進める」という活動の中で、安全を確保しつつ、様子がおかしい生徒がいないかも即察知でき、的確なサポートをに繋げやすくなります。

  • 心理的な安心感:V様の女性講師からは、「壁で完全に仕切ってしまうと、子どもたちが閉鎖的な空間で不安を感じてしまうのではないか」という懸念の声もありました。ガラスパーテーションは、他の生徒や先生の存在を程よく感じられるため、子どもたちに「一人ではない」という安心感を与え、心理的な安全性を確保します。

③お客様の声:「シンプルですが上質に仕上がってとても満足しています。」

最終的に白いガラスパーテーションを選ばれたのは、その普遍的でモダンなデザインと明るく清潔感が感じられることへの期待からでした。

「空間を2つに分けて使いたいため、WEBサイトを通じてパーテーションラボさんに問い合わせました。担当の石原さんに、開放感を出すならと清潔感のある明るい白いフレームのガラスパーテーションをおすすめされて、これが本当に大正解でした。以前はただ広いだけの空間でしたが、仕切ることでメリハリがつき、光もよく入って、部屋全体がとても明るくなりました。シンプルですが上質に仕上がってとても満足しています! これから子どもたちもさらに楽しく、集中して学習したり、日本文化を学んで成長してもらえると確信しています。」(Vインターナショナルスクール生向け放課後プログラム教室女性講師)

 

4. プライバシーと集中力に影響する「光の透過性」

 V様の事例のように、白いガラスパーテーションの魅力を最大限に引き出し、「開放感」と「集中力」という相反する要素を両立させるには、パーテーションラボ独自の「光の透過性」の調整技術が不可欠です。

①程よいプライバシーを生む「不透明度」の調整技術

全面透明では集中を妨げ、全面不透明では閉鎖的になります。そのバランスを取るのが、ガラスの意匠加工です。

  • 部分的なフロスト(目隠しライン)加工の活用 V様の教室のように、生徒が着席して授業に集中する空間では、座った時の目線の高さ(床から1000mm~1800mm程度)に限定した目隠しフィルムの可能を施します。これにより、机上の手元作業や隣部屋の生徒目線が見えにくくなり集中を促しますが、上部は透明性を残すため、圧迫感がなく開放的です。

  • ホワイトフレームの採用 V様のケースで採用されたような、清潔感のある白のフレーム、とくにパーテーションラボのシルキーホワイトは、光を柔らかく拡散させながら、高いプライバシーを確保します。これは、学習空間に相応しい、優しく、落ち着いた雰囲気を演出し、クリエイティブ&デザイン思考を養うカリキュラムにも適しています。

②パーテーションラボが推奨する安全とデザインの融合施工

V様のような教育施設においては、機能性とデザイン性だけでなく、構造的な安全性も徹底しなければなりません。

  • 合わせガラスと安全機構付きドア 万全の安全対策として、合わせガラスに加え、指挟み事故を防ぐ安全機構付きドアや、学習の妨げにならない静音性に優れたドアを選定し、細部にわたる安全対策を徹底します。

  • ホワイトフレームとフルハイト設計 V様が採用された白いフレームは、清潔感を強調しつつ、ガラスの全面を床から天井まで立ち上げるフルハイト設計でありながら、天井の空調設備にも配慮した設計で、快適性の担保と工事負担削減も実現しています。

 

5. パーテーションラボの「理想の学びの空間」

理想の空間設計を実現するパーテーションラボ独自の導入プロセス

パーテーションラボの空間コンサルティングチームは、「空間を2つに分けたい」という初期のご要望に、従来のパーティションという内装間仕切りのソリューションでお応えするだけに留まりません。

その空間を活用する人を想いならがら、お客様自身もまだ明確に気づいていない潜在的な課題やニーズを見つけ、その気づきを促すことでプランをご提示する、インサイト型のカウンセリングを交えて設計プランを固めていきます。これは単に顧客の要望を聞いて商品を提供する従来の営業とは異なり、お客様の真の目的に視点を合わせて、内装工事の新たな価値を提供させていただくことで、お客様の満足と事業成長に貢献していくことが使命と考えているためです。

  1. 徹底したヒアリングと課題の明確化:「なぜ分けたいのか(遮音の問題、視線の問題・・・etc)」「利用する子どもの年齢層」「最も重視する機能(見守り or 集中力)」といったV様のコアな課題を詳細に分析。

  2. レイアウト・ゾーニング提案:法令と安全性を考慮した上で、V様の国際教育カリキュラムに最適な2分割配置図を提案。

  3. ガラス意匠・仕様の決定:V様のご要望と、担当者石原の提案に基づき、白いフレーム、乳白色ガラス、フロスト加工など、デザインと機能(遮音性、安全性)を両立させる仕様を決定。サンプルや完成イメージ図で具体的な空間イメージを共有し、「デザイン」と「機能性」を両立。

  4. 迅速かつ安全な施工:子どもの利用時間外や休校日などに合わせ、最短・最小限の工期で、経験豊富な専門チームが安全第一の施工を実施。

高い初期投資を上回るガラスパーテーションの費用対効果

V様の事例は、リニューアルにおけるガラスパーテーションの投資対効果の高さを証明しています。

  • 教育効果の最大化:「空間を2つに分ける」ことで、アウトプットのアクティビティとインプットの集中学習の質が向上し、V様の提供する「英語ができるということは、英語で学び、考え、英語を使って物事を押し進めることができる」という理念を、空間が強力にサポートします。

  • 集客力とブランドイメージの向上:明るく、清潔感があり、洗練された空間は、保護者への安心感と信頼感を深め、競合他社との明確な差別化となり、集客力の向上という形でリターンをもたらします。

  • 長期的なメンテナンスコストの削減:ガラスは汚れの拭き取りや消毒が容易で、長期にわたり美観を維持できるため、塗り替えなどのランニングコストを抑えられます。

パーティション施工事例|白いガラスパーティションの教室、明るく開放的な学びの空間に

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6.単なる仕切りに留まらない、パーテーションラボのガラスパーテーション

 「子どもたちの好奇心を刺激し、安心して集中できる環境を創り出す。」

ー「空間を2つに分けたい」というシンプルなニーズから始まったリニューアルが、白いガラスパーテーションという選択によって、機能性、デザイン性、安全性を高次元で融合させた、未来志向の学習空間へと変貌を遂げました。

理想の「学びの空間創り」をお考えの際は、ぜひパーテーションラボにご相談ください。空間コンサルティングチームが、パーティションメーカーとして多くの実績とケーススタディをベースに、最適な空間を実現いたします。

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