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目次
コロナウィルスやインフルエンザなど近年の感染症流行を経て、企業には従業員が安心して働ける環境を整える「安全配慮義務」の履行が強く求められています。
オフィス内に感染症が広がる要因には、接触感染と飛沫感染があります。ここでは、2つの感染経路を詳しく見ていきましょう。
接触感染は、皮膚や粘膜などがウイルスに汚染された共有物に触れると起こります。
オフィス内で起こる代表的な接触感染の場所は、ドアノブやエレベーターボタン、オフィス機器などです。他にも、ウイルスに感染している取引担当者との握手など、直接的な接触も原因になります。接触感染をしたまま自分の鼻や口などに触れると、手指に付着したウイルスを体内に取り込んでしまいます。
このようなリスクを抑えるには、共有物を定期的に消毒したり、従業員の手洗いを習慣化したりする対策が効果的です。
飛沫感染は、従業員同士の会話や咳の際、飛沫からウイルスに感染すると起こります。
オフィスで飛沫感染が起きやすいのは、会議室や休憩室、食堂など人が集まりやすい場所です。特に、窓のない会議室など換気が不十分な部屋では、ウイルスに感染した人の飛沫が空気中にとどまりやすく、感染のリスクが高まります。
飛沫感染を防ぐには、企業がデスクの間隔を空けて従業員同士の距離を保ったり、パーテーションを使って間仕切りをしたりする方法が有効です。物理的な対策と環境改善を組み合わせて、飛沫感染を防ぎやすいオフィスを目指しましょう。
オフィス内で従業員の感染リスクを下げるには、マスクの着用や手洗い、空間の仕切り、働き方の見直しなどさまざまな対策が必要です。ここでは、代表的な感染対策を5つのポイントに分けて見ていきましょう。
マスクの着用は、飛沫感染のリスクを減らす対策の一つです。
特に、対面接客や会議など、近い距離で人と接する業務で効果的です。また感染症から回復して体調が万全でない従業員や、体調不良を感じている従業員がマスクを着用して出勤すると、周囲への感染リスクを下げられます。
従業員のマスクの着用を促進するには、マスク着用のルールを明確にして全従業員に周知しておくことが大切です。オフィス全体の安心感にもつながるため、従業員の誰もがマスクの着用に理解を示し、取り組めるようにしましょう。
手洗いや消毒は、接触感染を減らす対策の一つです。
手洗いの際は石けん、消毒の際はアルコールを正しく使用すると、ウイルスの除菌に効果的です。営業担当者が外回りからオフィスに戻った際の手洗いや、会議室を使用した後のテーブルのアルコール消毒など、1日を通じて小まめな対応を実施しましょう。
企業がオフィス内に手洗い・消毒ポイントを複数設置すると、従業員が手洗いや消毒を習慣化しやすくなります。このように、従業員が日常的に感染対策に取り組めるような環境づくりも重要です。
パーテーションの設置も、飛沫感染の対策に効果を発揮します。
パーテーションは、オフィスのレイアウトを大きく変更せずに間仕切りをしたい場合に便利です。執務エリアや応接スペース、会議室など、従業員が密集しやすい場所に設置すれば、接触機会を減らして飛沫感染のリスクを下げてくれます。
またパーテーションは豊富なサイズやデザインがあるので、オフィスの雰囲気に合うものが見つかりやすいことも魅力です。キャスターが付いた可動式パーテーションなら、必要に応じて手軽に移動できます。従業員の視界を遮りたくない場合は、透明なパネルのパーテーションを選ぶのもおすすめです。オフィスのニーズに合うパーテーションを見つけて、飛沫感染対策に役立てましょう。
ペーパーレス化も、接触感染を防ぐ有効な対策の一つです。
近年、書類を電子データで管理するペーパーレス化が進んでいます。社内のデジタル化推進に伴う変化の一つですが、書類に付着したウイルスへの接触感染を防ぐ効果もあります。さらに、電子データの資料はオンライン上で受け渡しができるため業務効率が良いだけではなく、従業員が対面で接触する回数を減らせることも大きなメリットです。
他にも、ペーパーレス化は紙の印刷や保管にかかるコストを削減できるので、経営面でもプラスの効果があります。このように、ペーパーレス化は、業務効率の向上と感染対策の両立を目指したい企業におすすめです。
オフィスの感染対策には、テレワークの導入やオフィスの分散化も効果的です。
テレワークを導入すると、オフィスへの出社人数を減らせます。その結果、オフィス内の人口密度が高まるのを防ぎ、接触や飛沫による感染リスクを抑えられます。また企業がサテライトオフィスを活用してオフィスの分散化を行うと、クラスターが発生しても他の拠点に影響が出ず、企業の業務安定につながります。
さらに、テレワークの導入は、近年注目されている働き方の多様化にも役立ちます。感染対策をしながら従業員のワークライフバランスの向上も実現できるなどメリットが多いため、感染対策の一環として取り入れてみましょう。
簡易的な衝立やシートは、隙間からの空気漏れや、人が通る際の揺れによる気流の乱れを防げません。天井まで届く「フルハイトタイプ」の施工型パーテーションは、空間を構造的に切り分けるため、空気中の微細な飛沫を物理的に遮断。エリアを明確に分断することで、エリア間での交差汚染(クロスコンタミネーション)のリスクを最小限に抑えます。
単に「置く」だけの什器とは異なり、施工型は建物の空調システムと連動した設計が可能です。例えば、空気の入口(給気)と出口(排気)を計算し、パーテーションの上部をあえて開ける「ランマオープン」仕様や、特定のブース内だけを独立換気させる仕様など、空気の「淀み」を科学的に解消する「空気の通り道」を創出できます。
ビニールシートや布製衝立は、消毒による劣化や引火のリスクが懸念されます。施工型で用いられるアルミやスチールパネル、強化ガラスは、高濃度のアルコールや薬液による頻繁な拭き上げに耐えうる優れたメンテナンス性を備えています。さらに「不燃認定」を受けた素材を使用することで、火災のリスクを排除しながら、長期間クリーンな状態を維持できます。
「壁を作るなら、いつものLGS(軽量鉄骨)造で良いのでは?」
そう思われがちですが、感染症対策という観点において、LGS壁と施工型パーテーションの間には、素材と構造に由来する決定的な「衛生レベルの差」が存在します。ここでは、建築・素材のファクト(事実)に基づき、その違いを解説します。
感染症対策の基本は、次亜塩素酸ナトリウムやアルコールによる頻繁な清掃です。
LGS壁(ビニールクロス)のリスク:
一般的なビニールクロスは、高頻度の薬品拭き上げを想定していません。厚生労働省が推奨する「0.05%以上の次亜塩素酸ナトリウム液」での清掃を繰り返すと、クロス表面の可塑剤が抜け、「硬化・ひび割れ・変色」が発生します。その微細なクラック(ひび)が、新たなウイルスの隠れ家となります。
施工型パーテーション(スチール/アルミ)のメリット:
施工型パネルの表面は、工場で「焼付塗装(メラミンやアクリル樹脂などを高温で硬化)」または「オレフィンシート等の不燃化粧鋼板」仕上げが可能です。これらは塗膜硬度が高く、薬品による溶解や浸透が物理的に起こりません。
『手術室の壁にスチールパネルが選ばれる理由』手術室の壁がスチールパネルでできているのは、主に「消毒のしやすさ」と「清潔さの保持」が非常に重要だからです。 ●消毒に強い素材耐薬品性: 手術室は、細菌やウイルスが一切許されない場所です。そのため、強力な消毒液で頻繁に清掃されます。スチールパネルは、これらの消毒液に強く、素材が劣化したり傷んだりしにくい性質があります。平滑性: 表面が非常に滑らかで、継ぎ目も少ないのがスチールパネルの特徴です。この平滑性により、消毒液が隅々まで行き渡りやすく、汚れや細菌が入り込む隙間がほとんどありません。●清潔さを保つ工夫高い清掃性: 表面が滑らかなので、汚れが付着しにくく、拭き取るだけで簡単に清潔な状態を保てます。耐久性: 医療現場では、様々な機器の搬入や移動があるため、壁にぶつかることもあります。スチールパネルは強度が高く、傷がつきにくいので、長期間にわたって清潔な状態を維持できます。これらの理由から、手術室の壁には、滅菌レベルの消毒に耐えられ、かつ平滑で清潔さを保ちやすいスチールパネルが広く採用されています。
『手術室の壁にスチールパネルが選ばれる理由』手術室の壁がスチールパネルでできているのは、主に「消毒のしやすさ」と「清潔さの保持」が非常に重要だからです。
●消毒に強い素材耐薬品性: 手術室は、細菌やウイルスが一切許されない場所です。そのため、強力な消毒液で頻繁に清掃されます。スチールパネルは、これらの消毒液に強く、素材が劣化したり傷んだりしにくい性質があります。平滑性: 表面が非常に滑らかで、継ぎ目も少ないのがスチールパネルの特徴です。この平滑性により、消毒液が隅々まで行き渡りやすく、汚れや細菌が入り込む隙間がほとんどありません。●清潔さを保つ工夫高い清掃性: 表面が滑らかなので、汚れが付着しにくく、拭き取るだけで簡単に清潔な状態を保てます。耐久性: 医療現場では、様々な機器の搬入や移動があるため、壁にぶつかることもあります。スチールパネルは強度が高く、傷がつきにくいので、長期間にわたって清潔な状態を維持できます。これらの理由から、手術室の壁には、滅菌レベルの消毒に耐えられ、かつ平滑で清潔さを保ちやすいスチールパネルが広く採用されています。
見えない壁の中や表面での菌の増殖を防げるかどうかが、長期的な衛生環境を左右します。
LGS壁(石膏ボード+糊)のリスク:
LGS壁の内部は中空で、湿気が溜まりやすい構造です。さらに、構成部材である「石膏ボードの紙」や「クロスを貼るための糊(デンプン系)」は有機物であり、カビ(真菌)の栄養源となります。壁内部でカビが繁殖し、胞子が隙間から室内へ飛散するリスク(シックハウス等)は、LGS構造の宿命的弱点です。
施工型パーテーションのメリット:
アルミやスチールは「完全無機物」です。カビや細菌が栄養として摂取できないため、物理的に繁殖が不可能です。また、パネルの継ぎ目(目地)も樹脂や金属で密閉されるため、内部への湿気侵入もシャットアウトします。
改修工事そのものが、衛生環境を破壊してはなりません。
LGS壁(ウェット/粉塵工法)のリスク:
LGS壁の設置や解体には、石膏ボードの切断が伴います。この際、大量の微細な石膏粉(粉塵)が飛散します。これらはPCやサーバーの故障原因になるだけでなく、呼吸器系への悪影響も懸念されます。稼働中のオフィスや工場でこの工事を行うには、大規模な養生と長時間の操業停止が不可欠です。
施工型パーテーションのファクト:
基本的には、工場でサイズ加工されたパネルを現場で組み上げるだけの「完全ドライ工法」です。切断粉が出ないため、クリーンルーム内での工事さえ可能です。「感染症隔離ブースを急ぎ作りたい」という緊急時でも、周囲の業務環境を汚染することなく、清潔に工事が完了します。
極めて高い
(細菌や汚れが残留しにくい)
低い
(エンボス加工の凹凸に汚れが溜まる)
高い
(次亜塩素酸・アルコールで変化しない)
(変色・剥がれ・硬化のリスク大)
無機質
(カビ・ダニの栄養源にならない)
有機質含む
(糊や紙がカビの栄養になる)
工業的精度
(均一な品質管理)
職人の腕に依存
(隙間が生じる可能性あり)
感染症対策とは、一時的な凌ぎではなく、「清掃しやすく、菌が増えず、換気コントロールができる環境」を維持し続けることです。 素材レベルで汚染に強く、構造レベルで空気を管理できる施工型パーテーションは、単なる間仕切りではなく、「巨大な衛生装置」として機能します。これこそが、医療施設や精密工場がLGSではなく施工型パネルを採用し続ける最大の理由です。
企業がオフィスで感染対策を進める重要性には、さまざまな側面があります。
企業の安全配慮義務の遵守だけではなく、従業員の働きやすさの確保やクラスター防止は、企業の信頼性を高めることにもつながります。従業員が安心して働けるオフィス環境にするには、接触・飛沫感染が起きやすい場所を把握し、複数の対策を組み合わせるのが有効です。
感染対策を含めたトータルなオフィス改善を考えている方は、ぜひお気軽にご相談ください。
ポッドキャストで深堀り解説!↓
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