2021/11/19のコラムにて、オンライン商談を成功させるためにも、デスクトップ型吸音パーテーションのおすすめを記させていただきました。

一方で、会議室や社長室など、秘匿性を重要視したい空間の間仕切りをしたい場合におすすめの施工/工種はどのようなものなのでしょうか?基本的には、より分厚く密度の高い「壁」で仕切るのが確実です。しかし「造作壁」はいったん設置工事してしまったら、作り直したり簡単に移動することは容易ではありません。賃貸ビルのテナントであれば、退去するときに現状復帰費もかかってきます。やはり施工や解体撤去、移設がより容易な「施工型パーテーション」にアドバンテージがあります。

では、音漏れを気にする会議室などに適した大きなスペースにマしたした「施工型パーテーション」とはどのようなものでしょう?

音の問題がたくさん隠れているオフィスを、気持ちの良い職場環境にするためには知っておきたいことです。

 

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1.“空気伝播音”と“個体伝播音”

 一般的に、音の伝わり方には2種類あります。

一つは、空気を通して伝わってくる“空気伝播音”です。これはオフィス内での話し声や電話の音、機械音などが相当します。

もう一つは“、壁・床などを通して伝わってくる“個体伝播音”です。これは、足音やドアの開閉音、壁を叩く音などが相当します。

防音を行うには、この2つの音の伝わり方を軽減する必要があるのですが、具体的な方法は4つあります。

1,遮音:音の遮断
2,吸音:音の吸収
3,防振:振動の防止
4,抑振:振動の抑制

この中でも、オフィスの防音に関しては、主に遮音と吸音の対策を行う必要があります。

オフィスで使われるパーテーションの素材と遮音性能は、たとえば、アルミならば比較的値段が安い一方で、防音性はスチールと比べると劣ります。

アルミのパーテーションは約21dBほどまでに音を防ぐことができますが、普通の会話は60dBくらいなので普段の声、マイクを通した声で会議をするという場合にはアルミパーテーションとしては不十分といえます。

 

一般的に人が無音と感じるのは、20dB~29dBだと言われていますので、それを基準に対策を考えることが必要です。

<騒音レベルの目安>
・ジェット機離陸:130dB
・電車のガード下:100dB
・地下鉄の構内:90dB
・テレビ・ラジオの音、普通の会話:60dB
・畳のすり足:40dB
・夜の郊外住宅地:30dB
・木の葉のそよぎ、囁き声:20dB

 

場所を区切るだけであればアルミパーテーションでもよいのですが、会議室や応接スペースなどのように外に会話が漏れてしまっては困る、という場合にはスチールパーテーションの出番です。

 

2.防音性で材質を選ぶなら、スチールパーティションが一押し

 スチールパーテーションは、石膏ボードを2枚の表面板によって表と裏から挟み込むような構造をしています。

支柱がパネルの内側に収納できるため、仕上がりは支柱が見えずにスッキリとした仕上がりになりますし、石膏ボードが持つ作用によって、高い耐火性や防音性などが期待できます。

石膏ボードには高い耐火性があるほか、防音性や遮音性に優れている材質としても知られていて、この石膏ボードがパネルの中に内臓されているということから、スチールパーティションには高い防音性が期待できます。

 

 

また、スチールパーティションは一般的に、床や天井にシッカリと支柱を固定した上で、分厚いパネルをはめこんでいくという施工方法となります。

スチールパーティションは、床から天井まで石膏ボードで壁を作るイメージですし、アルミパーテーションと比べるとパネル1枚当たりの厚みがあるため、高い防音性が期待できます。

約36dBほどの音量に遮音することができますので、一般的に人の耳は20〜29dB以下になると無音と感じるといわれています。
つまり、会議の声を外に聞こえないようにするためには31dB以上の遮音性のあるパーテーションが必要になると考えられます。

防音性能の点で、天井との間のスペースの「欄間(らんま)」部分の仕様でも違いが生まれます。

欄間が空いているタイプと、塞がれたタイプの2種類がありますが、防音性を考えると後者を選ぶと良いでしょう。デメリットとしては、空間が完全に区切られるので、区画内に新たにエアコンや照明を導入することになる可能性があることです。

 

 

 

注意事項はありながらも、会議室や応接室など、部屋レベルでの防音性(遮音性)を求めるの場合はスチールパーテーションで仕切ると、音漏れの心配をせずに安心して打合せに集中することができます。

 

3.防音性以外にも耐震性や断熱性、機能性にも優れてる

 オフィスにおける防音対策は意外と盲点です。スチールパーテーションは、2枚の鋼板パネルを重ね合わせた構造による厚みで、アルミパーテーションよりも優れた遮音性能を備えています。

そして、パネル内に吸音素材を入れることで、遮音性をさらに高めることもできます。

グラスウールやロックウールといった吸音性の高い素材が使われたパーテーションを選定することができます。

また、繋ぎ目がボードで覆われているために目立たず、パーテーション自体をマグネットボードとしても使用できます。見た目にもスッキリとしており、見栄えと実用性を合わせ持ったタイプのパーテーションです。

表面にデザイン性のある木目調などクロス加工や、ホワイトボードシート加工で会議に便利な機能を施したり、スチールパネルをガラスパネルに変更することによって、明るく透明性のある雰囲気にすることもできます。

1枚のスチールパーテーションが2枚の表面板パネルでできているという点は、スチールパーテーションが持つ大きな特徴となっています。比較されることが多いアルミパーテーションの場合には、パネルは2枚構造ではありません。そのため、支柱が表側化裏側に出てしまうという特徴があります。見た目や触れた感じで、素材がアルミなのかスチールなのかを判断しにくいものですが、この2つの構造の違いを理解していれば、支柱が見えているかどうかで素材を判断することができます。

スチールパーテーションは耐火性に優れているため、防火基準が厳しいビルでも安心して設置が可能。また耐久性も高いため、長期間に渡って使用することができます。

遮音性のほかにも耐震性や断熱性にも優れています。静かで、音が漏れにくい空間を作りたいと考えている方におすすめです。

 

『さらにスチールパーテーションを見てみる』

 

4.完全に密閉するが故に生まれる「反響音」という矛盾

 しかしです。スチールパーテーションで遮音を叶えられて安心もつかの間!

室内での会話は、壁や天井にぶつかって音が反射し、反射音が発生しがちに・・・。室内での反響音が気になった経験ありますよね?

それが会話の邪魔に感じる「反響音」や「残騒音」という現象です。

よく勘違いされることに、「遮音」と「吸音」は別物であるということがあります。

吸音とは、発生した音を消すのでは無く、反響している音を減衰させる仕組みのことを言います。遮音、吸音とは防音方法の1つで、防音という言葉の中には遮音、吸音、防振、制振の意味が含まれています。つまり、防音=遮音ではありません。

 

・遮音とは、音を入れない、漏らさないこと。

・吸音とは、音が吸音材を通過した際に、またはクッションして減衰させること。

 

「反響音」や「残騒音」といった種の音の問題には、「吸音」対策が必要になってくるわけです。

 

5.更に吸音パネルボードを貼って反響音も解消

 造作壁はもちろん、アルミやスチールの金属パーテーション、ガラス素材のパーテーションなど、仕切りが多いオフィス内は、過度な反響音が残りやすい空間です。

音は壁に当たると反射します。反射を繰り返すことで、音はどんどん増幅され「声が聴き取りづらい」「ざわざわしている」等の不快感の元になります。コミュニケーションの邪魔をする「不快な反響音や残騒音」も、解決しなければなりません。

 吸音パネルボード貼ることで、壁に当たる音を直接キャッチ。反射を抑え、不快な響きを改善することができます。柔らかい素材のため、幅広い音域で高い吸音効果を発揮します。会議室などで使用することで、反響が抑えられ話し声を聞き取りやすくすることができます

 

 

また、テレビ会議システムを導入したけど、ハウリングが酷くて困っている、といった声もよく耳にします。

ハウリングを防止するには、過度な反響音を低減する必要があります。室内の壁面などに吸音パネルを適切に設置することによって室内の過度な反響音が抑えられます。それによりテレビ会議を使ったコミュニケーションは円滑になり、ストレス無く会議が進められます。
また昨今機会が増えているWEB会議でも、会議室内はもちろん、通話越しの相手に聞こえる音もクリアに改善することができます。

吸音パネルボードは、付属のマグネット、または両面テープで壁に貼り付けるだけなので工事を手配する必要がなく、簡単に施工可能です。吸音性能はもちろん、オフィスにも取り入れやすいシックなカラーは、インテリアパネルとして機能性とデザインを兼ね備えています。また、挿し色はフロアを明るい印象にすることができます。

 

 

6.オフィスの音対策は、シーンごとに遮音性能を理解して最適な選択を

 オフィスにおける防音対策は意外と盲点です。

オフィスを移転した直後やリフォームを検討している際中には気にならなかった音が、業務が始まってから問題となることがよくあります。音を左右している主な要因が、実は壁、床、天井などの素材であるということはあまり知られていません。オフィスの場合、会議室、業務スペース、休憩スペース、エントランス、トイレなど、場所によって必要となる防音の程度は変わります。

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 次回は、人気のガラスパーテーションを考察してみます。