オフィス環境の質は従業員の生産性に直結します。

施工型パーテーションによるオフィス内装において、室内へ出入りするドアは日々使用頻度も高く、機能性や印象を左右する重要な要素の1つです。使い勝手とデザインを兼ね備えたドアを選べば、従業員満足と企業イメージの双方を高められるでしょう。

中でも会議室ドアの選定は、プライバシー確保・防音性・スペース効率を左右し、来訪社もご案内するケースが多いため慎重にえらびたいところです。

応接室や会議室といった個室において、さまざまな種類のドアから合うものを選ぶには、どのようなポイントに基づいて選定すれば良いのでしょうか。本記事ではオフィスパーテーションにおける会議室ドアの主要タイプと選定ノウハウを知りたい方に向けて解説いたします。

実際の導入事例、ドアデザイン事例も併せてご紹介いたしますので、本記事を参考にして自社に合った魅力的なパーティションとドアを組み合わせを選定しましょう。

 

1.会議室のドアの種類

オフィスパーテーションの会議室のドアの種類

 

一般的なオフィスの会議室に使用されるドアの種類には、どのようなものがあるのでしょうか。ここではいくつかのドアデザインの種類をご紹介いたします。

 

パネルドア(開き戸タイプ)

オフィスパーテーションの会議室のパネルタイプドア(開き戸タイプ)

 

パネルのドアはフラッシュ(戸枠)と呼ばれる戸の形に枠を作り、ドアを収めるタイプです。最もシンプルな、左開きか右開きの片開きドアや、観音型の両開きドアなどがあります。

オフィス空間で使用される頻度が高い一枚板タイプの片開きドアは軽量で比較的、廉価で短納期なのが特長です。開口枠の戸枠色もパーテーションパネル同様に基本色をはじめ選ぶことができます。

シンプルなデザインながら機能性に優れており、価格も比較的安価なのが特徴です。ドアの外から内部が見えないため、会議中のプライバシーを重視したい企業におすすめです。

通気口となるガラリをドア下部に組み込むことも可能です。

最も一般的な形式で、優れた施工性と豊富なドアバリエーションで、どのような空間にもマッチしますが、開閉に一定のスペースが必要な点に注意が必要です。

オフィスパーテーションの観音型の両開きドア

 

ガラスドア

ガラスドアは開放的な印象を与えるドアで、全面ガラスのタイプもありますが、上記の鋼板パネルタイプのドアの一部にガラスパネルを組み込むデザインなど、さまざまなバリエーションがあります。 ガラスドアは外から室内の様子を伺えるため、オープンな環境の会議室を作りたい企業におすすめです。また、ガラス面には透明なクリアタイプと中が見えにくいスモークタイプもあり、用途や雰囲気に合わせた使い分けが可能です。

ガラスの形の様々でドアのパネルの中央や両サイドに縦長のガラスが組み込まれたスリットガラスタイプや、複数のガラスパネルを組み込んだブロックガラスタイプなど、スタイリッシュなドアデザインも可能です。 このドアは、視認性を保ちつつプライバシーも守れるので役員の会議室などに適しています。

ガラス面にシートを貼ることで、視認性の調整もできます。パネルドアのカラーを考慮して組み合わせると、品格のある洗練された空間、ナチュラルでリラックスできる印象などシーンや目的に合わせて様々なテイストが可能です。

オフィスパーテーションの会議室のスリットガラスタイプのドア

 

スライドドア(引き戸タイプ)

スライドドアは、ハンガードアともよばれ、 レールに吊り下げたドアのパネルを左右にスライドさせて開閉するドアです。 このドアは開閉時に場所を取りにくく、オフィスの限られたスペースを有効活用できるので小規模オフィスにも向いています。

パネルドアと比較すると費用はやや高めですが、床面に隙間がなく、省スペース設計が特徴で、開閉動作がスムーズ。オープンオフィスや狭小スペースに最適です。そのため、バリアフリー化を検討しているオフィスや、人の出入りが多い会議室などにおすすめです。

省スペースに優れ、片手や小さな力でも開け閉めができるので、大きな荷物を搬入する倉庫スペースにもよく採用されます。

施工型パーテーションのスライドドア(引き戸タイプ)

 

折れ戸(アコーディオンドア)

スライディングウォールのような、完全開閉時には元の約1/3程度まで縮小可能な省スペース設計のドアタイプ。フリーアドレス制オフィスや可変式レイアウトが多いワークスペースで重宝します。

施工型パーテーションの折れ戸(アコーディオンドア)

 

2.会議室のデザインを決める流れ

 オフィスに会議室を新しく設けたり、既存の会議室を改装したりする場合、どのようにデザインを決めると良いのでしょうか。ここでは、会議室のデザインを決める流れを解説します。

デザインのコンセプトを決める

会議室のデザインを決める際は、まず全体のデザインコンセプトを決めます。 オフィスの会議室は、企業らしさを反映しやすい空間です。企業のイメージに沿ったデザインの会議室は、利用するクライアントにも良い印象を与えやすいでしょう。そのため、コーポレートカラーを使った内装や、オフィス全体のバランスを意識したデザインコンセプトにするのもおすすめです。

間仕切りのデザインを決める

会議室のデザインコンセプトが決まったら、次に間仕切りのデザインを決めます。 会議室の間仕切りに使うパーテーションは、全体の印象を決める重要なアイテムです。パーテーションには木目調やガラス、コーポレートカラーを使用した単色カラーなど、さまざまなデザインのものがあります。

アルミやスチールなど、パーテーションの素材やフレームの色でも印象が変わってくるので、先述したコンセプトに合う素材やデザインのパーテーションの使用枚数を決めましょう。

ドアの種類を決める

会議室のデザインコンセプトや間仕切りの他に、ドアの種類も決めておく必要があります。 パーテーションに取り付けるドアの種類には、前述の通りさまざまなデザインのものがあります。デザインの他にも、前後に開閉する「片開き扉」や、大きいドアと小さいドアがペアになっている「親子扉」などドアの開き方や設置位置も検討事項です。

他にも、軽い力でドアを開閉できるレバーハンドルや、前後左右どの動作でもドアを開閉できるドアハンドル、円筒状のドアノブなど、ドアのハンドルの種類も豊富です。ドアの鍵も、内側のつまみをひねって施錠するタイプや鍵を差し込んで施錠するタイプ、地面に戸締り金具を固定するタイプなどさまざまなものから選定できます。

 

3.失敗しない、会議室のドアを選ぶ5つのポイント

 オフィスの会議室のドアを選ぶ際、どのようなポイントに気を付けると良いのでしょうか。ここでは、会議室ドア選びで意識したいポイントを5つ解説します。

 

① スペース制約を測定

開き戸なら開閉半径を、引き戸はレール設置スペースを事前に計測。3畳以下の小会議室なら折れ戸が無難です。

②会議室への動線を考慮する

クライアントや従業員の動線の考慮も、会議室のドア選びで重要なポイントの一つです。 例えば、扉の吊元を左右のどちらにするかは、動線の自然な動きに合わせて決定する必要があります。オフィスのスペースが限られているなら、ドアの開閉に場所を取らないスライドドアを選ぶのがおすすめです。

またバリアフリーを意識したオフィスにしたい場合は、車椅子でのアクセスを考慮して開口幅の広い引き戸を選ぶ必要があります。 日常的な使用感やスムーズな移動を実現するためにも、人の動線を意識したドアを選びましょう。

③セキュリティ・機能性を意識する

会議室のドアを選ぶ際は、セキュリティや機能性も意識しましょう。 会議室のドアは、オフィス内の情報資産を守る防衛線の機能も持っています。そのため、セキュリティ面を強化したいのであれば、カードキーや指紋認証など入退室管理システムの導入が効果的です。

自動施錠機能を備えたドアなら、万が一の鍵の閉め忘れを防止できます。 また守秘義務の高い内容を扱う会議室では、会話が外に漏れないよう防音性能の高い素材のドアを選ぶことも重要です。会議の内容や頻度に応じて、適切なセキュリティレベルと機能性を備えたドアを選定しましょう。

④ デザイン統一性

既存のパーテーションとの素材・色調の調和を考慮しましょう。ガラスドアならフレーム幅にも注目です。

会議室のドア選びは、会議室のイメージに合うものを選びましょう。 会議室の用途や頻度、会議参加者の属性などを踏まえて、コーポレートカラーや企業の雰囲気に合わせたドアを選ぶのがおすすめです。

またオフィスに自然に溶け込むデザインや色調のドアを選ぶと、オフィス全体の統一感を高める効果も期待できます。

⑤ 防災基準適合確認

施工型パーテーションの工事で考慮すべき法律は「消防法」と「建築基準法」です。どちらも従業員の生命と企業財産を保護するために重要で、施工前に理解しておかなければなりません。消防法ではパーテーション壁を増設する場合、消防署への届け出が義務付けられています。

建築基準法第114条では内装制限として、パーテーションを含む内装材における防炎性能の基準が定められています。11階以上または地下階では、国土交通大臣より不燃認定された素材のパーテーションしか設置できません。

不燃認定されている素材は多々ありますが、主流はスチールパーテーションで、耐火性・耐熱性に優れているため設置する場所を問いません。遮音性が高いことから、執務スペースや会議室などにも適しています。

パーテーションラボのアルミパーテーションには、国土交通省の認定取得で安心安全の不燃仕様もございます。

 

4.会議室のドアのデザイン事例

ここでは、会議室のドアのデザイン事例を2つ紹介します。オフィスに合った会議室のドア選びの参考にしましょう。

 

白枠と木目パネルのアレンジ

パーテーションのオフィス会議室のドアのデザイン事例の1つ目は、白枠と木目をアレンジした空間デザインです。

会議室のドアのデザイン事例の1つ目は、白枠と木目をアレンジした空間デザインです。 この事例のデザインコンセプトは「従業員がリラックススしながら会議ができる空間」です。会議室を構成するスチールパーテーションにはオリエンタルチェリーの木目パネルを選び、ウォールグリーンを施すことによって、ナチュラルな空間を演出しています。

遮音性を向上させる吸音パネルを採用することにより、反響音を抑え、リモートでのモニター越しの音声も届けやすくなります。

ランプシェードには、60年代をモチーフにしたクラシカルな編み込みランタンをセレクト、スカンジナビア風デザインのチェアーとテーブルで、全体的にミッドセンチュリーなテイストに統一している中、ブロックパネルガラスのドアがアクセントになっています。

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ブラックパーテーションにガラスドアを組み込んだデザイン

応接室兼会議室のドアのデザイン事例として、ブラックパーテーションにガラスパネルを組み込んだデザインです。旧家をオフィスにリノベーションした空間で、オフィス全体のパーテーションを黒で統一し、ドア枠カラーにはシルバーを採用したことで、フォーマルな印象度を上げています。ドアを半透明のガラスにして光が透けることで秘匿性の確保と採光性の両立を兼ね備えています。

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まとめ:適切なドア選びがオフィス価値を高める

 オフィスの会議室ドアは機能性とデザイン性のバランスが重要です。可動間仕切りのパーテーションにドアを組み込むことで、機能性と空間に彩りや意匠性がでます。組み合わせは豊富でお客様の要望に合わせたオフィスを創り出します。

会議室のドアは、企業イメージを反映する重要な要素です。会議室のドアの種類はさまざまですが、パネルドアはプライバシー重視型で比較的安価、ガラスドアは開放感とオープンな印象を演出できます。他にも、スリットドアはプライバシーとデザイン性のバランスに優れ、スライドドアはスペース効率とバリアフリー対応に適しているなど、その特徴もさまざまです。

近年のオフィス内装トレンドは「スマート化」と「柔軟性」。

専門業者への相談時に「利用頻度」「予算」「拡張性」の3点を明確に伝えることが、最適解を見つける近道です。オフィス改装や移転を検討中の方は、まず自社の利用シーンを整理し、本記事で紹介した選定ポイントを参照しながら、ワークスタイルにマッチするドアタイプを検討してみてください。

さらに、生産性と企業価値の向上を目指したい方は、ぜひパーテーションラボまでお問い合わせください。パーテーションラボでは、パーテーションドアの製造から施工工事までワンストップのサービスを提供しています。オフィスのデザインコンセプトや求めている機能性など、お客さまのニーズに沿った提案が可能なので、お気軽にご相談ください。

 

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