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目次
受動喫煙による健康被害を防ぐため、受動喫煙対策を努力義務として盛り込んだ「健康増進法」が平成14年(2002年)に制定され、公共機関をはじめ、オフィスや飲食店でも禁煙や分煙の取組が広がっていきました。
特に、改正健康増進法の施行により、オフィス内での喫煙ルールが厳格化され、分煙・禁煙の徹底が企業に求められるようになりました。違反した場合には罰則が課されるケースもあり、企業のコンプライアンス面でも喫煙環境整備は必須といえます。
喫煙者と非喫煙者が共に快適に過ごせる環境作りが、屋内専用喫煙ブースの導入です。
喫煙ブースを導入する際に検討事項としてよくあがるのが「1人用にすべきか、2~3人用を設置すべきか」という選択です。これは単なるコスト比較にとどまらず、従業員の利用動線やオフィスレイアウト、さらには企業の事業効率や生産性にまで影響を与えるテーマとなります。
本コラムでは、パーティションメーカー直販の「パーテーションラボ」が、1人用と2~3人用喫煙ブースを徹底比較し、最適な選択を導きます。
「喫煙ブース」とは、その名のとうりに、たばこをはじめ喫煙ができる設置型ブースのことです。喫煙室の一種ですが、詳細な違いは、喫煙室は部屋レベルの広いスペースであるのに対し、喫煙ブースは部屋内の一画に設置する個室をさします。そのため省スペースに設置できるため、コストや工期を大抑えられるのが最大の特長です。
喫煙ブースは、たばこの煙を処理する方法によって、大きく「屋外排気型」と「屋内排気型」の2種類に分けられます。
屋外排気型は、ダクトでたばこの煙を直接屋外へ排出します。これにより、法律のガイドラインに準拠した高い分煙効果が期待でき、フィルター交換などのメンテナンスの手間もかかりにくいのがメリットです。しかし、ダクト工事が必要なため、導入コストや工期がかかりやすく、建物の構造によっては設置が難しい場合もあります。
一方、屋内排気型は、高性能フィルターでたばこの煙を浄化し、空気をブース内で循環させます。ダクト工事が不要なので、初期費用を抑えて短時間で導入できるのが大きな利点です。ただし、フィルター交換や定期的なメンテナンスは欠かせません。
どちらのタイプも一長一短あるため、オフィスのスペースや喫煙者の人数、予算に応じて最適なものを選ぶことが重要です。
1人用喫煙ブースの最大のメリットは、省スペースで設置できる点です。小規模オフィスやワンフロアの限られたスペースでも無理なく導入できます。特に都市部のオフィスビルでは、賃料の高い床面積を効率的に使うことが求められるため、最小限のスペースで分煙を実現できるのは大きな魅力です。
1人用ブースは完全に個室化されているため、複数人が同時に利用することによる飛沫感染リスクを避けられます。コロナ禍以降、企業がオフィス内で感染症対策を徹底することは従業員の安心感につながり、企業イメージの向上にも寄与します。
一人だけで利用するため、リラックスして喫煙ができる点も見逃せません。周囲に気を使う必要がなく、短時間で気分をリフレッシュできることは、生産性向上にも間接的に寄与します。
1人用はブース自体の価格が比較的リーズナブルで、設置工事費用も抑えられます。複数台導入して各フロアに分散配置する、といった柔軟な運用も可能です。
小規模オフィスで喫煙者が限られている場合
感染症対策を徹底したい企業
フロアごとに小型ブースを分散配置したい場合
個々の利用者がプライバシーを重視する企業文化
小規模ITベンチャー(社員数30名程度):感染症リスクを抑えつつ、社員の利便性を重視して各フロアに1人用ブースを導入。分散配置により利用待ち時間を最小化。
コールセンター(シフト勤務制):1人用を複数台導入。短時間休憩で交代制利用が可能になり、オペレーターのストレス軽減に貢献。
2~3人用の喫煙ブースは、同じ時間帯に複数人が利用できるため、待ち時間を削減できます。特に喫煙者の多い企業や来客対応のあるオフィスでは効率的です。休憩時間に社員同士がブース内で会話することもあり、コミュニケーションの場として活用されるケースもあります。
1台のブースで複数人を収容できるため、喫煙スペースを1か所に集約することができます。これにより、換気・排気設備を一括管理でき、結果的にランニングコストを削減できる場合があります。
外部からの来客に対しても、喫煙可能なスペースを提供できるのは企業イメージの向上につながります。2~3人用であれば、接待や休憩時にお客様も利用しやすく、ホスピタリティの観点からもメリットが大きいといえます。
導入時の費用は1人用より高額ですが、複数人で利用できるため、トータルで考えると1人当たりのコストは低く抑えられる場合があります。喫煙者が多い職場ほど、費用対効果が大きい傾向にあります。
中〜大規模オフィスで喫煙者が比較的多い場合
休憩時間の混雑を解消したい場合
来客対応を考慮し、ホスピタリティを高めたい企業
社員同士のちょっとした交流の場を提供したい場合
製造業の本社(社員数300名超):1階に2~3人用ブースを設置。社員の利用が集中する昼休みにもスムーズに利用可能。
法律事務所(来客多数):応接フロアに2~3人用を設置。来訪者に喫煙環境を提供し、ホスピタリティ向上を実現。
工場や物流倉庫(従業数150名):職場内の交流促進を目的に2~3人用を導入。喫煙スペースが社員のリフレッシュと情報交換の場に。
パーテーション工事事例|千葉県松戸市 施工型パーテーションの喫煙室
実際に導入する際、費用感を把握することは非常に重要です。以下に、想定価格を用いた簡単なシミュレーションを示します。(※価格は一例であり、実際の見積もりは仕様・設置条件によって変動します)
小規模オフィスでは「1人用を分散配置」する方が利便性を高められる一方、コストはやや高めになりやすい。
喫煙者が多い場合や利用が集中する環境では「2~3人用を集約設置」する方がコスト効率が良い。
導入目的が「感染症対策」や「プライバシー性重視」であれば、費用がやや高くても1人用が適する場合がある。
たばこの煙や臭いをオフィスにもらすことなく非喫煙者の受動喫煙を防止するには、喫煙ブースの大きさに合わせた排気性能や脱臭機能を確認しておく必要があります。
厚生労働省が発表している「職場における喫煙対策のためのガイドライン」では、喫煙所の技術的な基準に以下のポイントの実現が求められています(※)。
・出入口付近で喫煙ブースの方向に毎秒0.2m以上の空気の流れがあること・たばこの煙が喫煙ブースの外部に漏れないこと・たばこの煙が直接屋外に排出される機器を設置している
これらの基準を満たすには、ブース内の空気を素早く入れ替えたり、高性能なフィルターを使ったりするなど、機能性の高い喫煙ブースを選ぶことが重要です。
※参考:厚生労働省.「効果的な分煙対策を行うための留意事項」.(参照2025-06-18)
喫煙ブースは長期的なメンテナンスが必要なため、メンテナンスのしやすさを考慮しておくこともおすすめです。
性能や快適性を維持するには、定期的な清掃やメンテナンスが不可欠です。そのため、ファンやドアのレールや換気扇のフードなどが清掃しやすい構造になっているかを確認しておきましょう。製品によっては、導入後に専門スタッフによる定期メンテナンスを提供しているメーカーもあります。あらかじめサービス内容を確認して、メンテナンス性の高いものを導入すれば、喫煙ブースを長く美しい状態で使用できるでしょう。
喫煙ブースのメンテナンス|快適空間を維持するためのポイント
オフィスの雰囲気に調和する1人用喫煙ブースを選ぶことも、導入後に後悔しないためのポイントです。
オフィス空間に自然に溶け込むデザインの喫煙室は、違和感なく設置でき、インテリアの一部としても機能します。
さらに、透明な素材の扉や壁面を持つ喫煙室は、圧迫感が少なく、見た目の美しさと使いやすさを両立できるため、喫煙者と非喫煙者の両方から受け入れられやすいでしょう。
喫煙ブースの導入には、自治体や国の補助金・助成金を活用できるケースがあります。
これにより、初期費用や運用コストの一部を軽減できる可能性があります。
地方自治体の補助金を活用した中小企業:従業員の健康増進を目的とした設備投資として、1人用喫煙ブースを導入。補助金により導入コストを30%削減。
東京都内の企業(オフィスビル):受動喫煙防止対策助成金を利用し、2~3人用喫煙ブースを導入。助成金により実質負担を抑えつつ、法令遵守と社員満足度の両立を実現。
補助金制度は地域や時期によって異なるため、導入前に必ず最新情報を確認することが重要です。
資金計画に不安がある企業にとって強力なサポートになります。
【引用】厚生労働省:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000049868.html
またオフィスへの喫煙ブースの設置を検討している場合、厚生労働省が提供している「受動喫煙防止対策助成金」を利用できる可能性もあります。この助成金では、交付要件を満たしていれば工事費の一部を補助してもらえます。喫煙ブースの専門業者に工事内容の確認を取り、申請できる要件がそろっていれば活用してみましょう(※)。
※参考:厚生労働省.「受動喫煙防止対策助成金 職場の受動喫煙防止対策に関する各種支援事業(財政的支援)」.(参照2025-06-18)
パーテーションで設置する喫煙ブースは、オフィスのデッドスペースを有効活用して設置できます。
従来の喫煙室は、オフィス内に個室を確保し、煙が廊下や別室に漏れないような工夫をする必要がありました。しかし、スペースが限られているオフィスでは、喫煙室を作るための場所を確保できないという課題がありました。
その点、施工型パーテーションの喫煙ブースは、独立したコンパクトな設計が可能です。1人用約0.5㎡と省スペースならば、オフィスの隅や廊下のデッドスペースに設置すれば空間の有効活用ができます。
大規模な工事が不要なことも、施工型喫煙ブースの特長です。
一般的な喫煙室の設置には、換気設備の導入や内装工事など大掛かりな工事が必要です。そのため、ある程度の工事期間を確保する必要があり、コストも比較的高額になる傾向にあります。
ダクト工事不要で電源があれば屋内のどこにでも設置できるものもあります。そのため、従来の喫煙室よりも手軽に導入でき、費用も抑えられることが多いです。
施工型喫煙ブースは、必要に応じて設置場所を柔軟に対応できます。
現場で解体解組できるので、オフィスのレイアウト変更や移転があっても、設置場所も変えられます。そのため、将来の変化にも対応しやすく、長く使えるのが大きなメリットです。
ただし製品によっては高さや幅など決まっているため設置が限定的となる場合があります。
【施工事例】パーティションで作る喫煙室
オフィスに導入する喫煙ブースを選ぶ際には、単純に1人用か2~3人用かの二択ではなく、「利用者の人数」「オフィスの広さ」「感染症対策」「企業文化」「コスト」のバランスを考慮することが重要です。
小規模オフィスや喫煙者が少ない職場では1人用が、喫煙者が多く来客対応もある職場では2~3人用が適しているといえるでしょう。
オフィス内に設置する喫煙ブースは、厚生労働省が発表している「職場における喫煙対策のためのガイドライン」に沿った排煙機能が求められています。適正な排煙機能を持つ喫煙ブースは、非喫煙者をたばこの臭いや煙から守ってくれるので安心です。喫煙ブースの導入を検討している方は、設置予算やサイズ、機能性、メンテナンス性、デザイン性などさまざまな角度から製品を比較して、自社のニーズに合ったものを選びましょう。
パーテーションラボでは、厚生労働省の技術的基準に適合する施工型パーテーションの喫煙ブースを提供しています。
オフィス環境やご予算に合わせた、多くの喫煙ブースの導入実績がございます。施工型パーティションの喫煙ブースは、スペースやレイアウトの自由設計で設置可能なため、様々な屋内で分煙を実現します。設置場所を選ばない自由設計なので、オフィスや施設の特性に合わせて喫煙ブースを自由にカスタムできるのが魅力です。
豊富なパネルやドアの種類、カラーバリエーションをご用意しているため、オフィスの雰囲気に合わせた喫煙ブースを設置できます。職場環境の整備をお考えの方は、ぜひパーテーションラボへご相談ください。
設計から施工、アフターサポートまで一貫対応可能ですので、安心してご相談ください。オフィスの快適性とコンプライアンスを両立させる最適な喫煙ブースを、一緒に実現しましょう。
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