パーテーションはオフィスを活性化させる

日本のオフィスでは全体が見渡せてデスクとデスクとが接しているようなオープンタイプが主流でした。しかし最近ではパーテーションで仕切るクローズタイプが増えています。

 

オープンタイプのメリットとして、先輩や同僚が前後左右の視界にあり、困った時などにはすぐ声をかけて相談することができる点が挙げられます。
また電話の取り次ぎの際、少し見渡せば在席しているかどうかが一目で分かることも、メリットのひとつでしょう。

逆にデメリットとして、周囲の人の表情や動きが自然に視界に入って来るので集中力がダウンしたり、隣の人の発する雑音が気になる点があります。

 

これらのデメリットを解消できるのがクローズタイプのオフィスです。デスク周りはパーテーションしか目に入らないので仕事に集中できます。また、近くの雑音も減らすことができます。

デメリットとして、用事のある人が席にいるのかどうか一見では分かり難い点があります。

しかし、課せられた仕事を個人が責任を持ってこなす方式の業務体系が主流となり、業務効率が優先されるようになってきた昨今では、クローズタイプのオフィスを選択肢に入れるのもひとつの手でしょう。

 

パーテーションの種類は、大きく分けると床から天井まで仕切るタイプと上部がフリーになっているローパーテーションタイプがあります。

天井までつながっているタイプは、アルミパーテーションとスチールパーテーションが主流です。

アルミパーテーションはコストパフォーマンスに優れ、カラーの種類も多くあるため、コストをかけずにデザイン性を追求する場合に適していると言えるでしょう。

スチールパーテーションは耐久性があり、アルミに比べて遮音性や断熱性も優れています。パーテーションの内部に吸音材を入れてさらに遮音性を高めることも可能です。遮音性を最優先したいミーティングルームやVIP用の接客室などに適しています。

 

ローパーテーションにはどんなタイプがあるのか

ローパーテーションは上部が天井まで届かず、床や天井に打ち付けて固定していないので簡単に設置や解体ができるメリットがあります。費用と手間をかけずにオフィスを仕切りたい場合や、仕切った後も開放感を残したい場合に使われ、最近の日本のオフィスで主流となりつつあります。

分解組立てが容易なのでワーキングスペース以外にも使用用途が多く、ミーティングスペースやエントランス、接客ルームにも使われます。

 

デスクと組み合わせて個人ごとに仕切るのであれば、高さが1メートルより少し低いくらいから、1.3メートルほどの低背タイプがあります。
デスクの高さより30センチから50センチ高いので、座って仕事している時は周囲の物が視界に入らず集中でき、ちょっと首を伸ばせば周囲が見渡せるので孤立感はあまりありません。

もう少し高い、1.5メートルから1.9メートルほどのものもあります。
この高さでデスクを一つずつ仕切ると少し圧迫感が出てしまいデメリットになるので、ミーティングスペースなどやや広いスペースに向いています。
立つと周りが見渡せるが、会議中はプライバシーが確保できるため、ミーティングスペース自体が閉鎖的にならず、スペースを広く開放的に見せることができます。

 

高さが1.9メートル以上のローパーテーションは、普通の人が立っても周りを見渡すことはできません。しかし、このパーテーションを上手く組み合わせることで個室のような造りにできます。
しかも壁ではなくあくまでも仕切りなので上部空間がオープンになっていて、火災報知機や電源、照明などの増設がほとんど不要です。しっかりとした間仕切りの部屋を確保したい一方、コストや手間をかけたくない場合に最適です。

 

ローパーテーションを採用する時に気を付けること

ローパーテーションの最大のメリットは、大掛かりな設置工事が不要で簡単に思い通りのレイアウトができることです。一度レイアウトを構築した後に従業員が増員されたり部門ごとの人員配置が変更されたとしても、レイアウトの変更が短時間、低価格で完成します。

 

ローパーテーションを使ったオフィスレイアウトで重要なことは、ゾーニング設計と動線設計です。
ゾーニング設計はワーキングスペースだけでなくミーティングルームやクローゼットの場所などの配置をオフィス全体を通して設計することです。接客ルームと受付など関連性の高いスペース間を隣接して配置するなどを考えます。動線設計とはオフィス内で社員が無駄なくスムーズに移動できるよう通路の配置や幅などを設計することです。

 

ローパーテーションはプライバシー面でのデメリットも考慮して、ある場所では低いタイプを使って人と人との接点を増やし、また別の場所では高いタイプを使って人目をできるだけ避けるようにするなど、場所に合わせて選択しましょう。
ちょっとメモ書きをとめたり、ミーティング時に壁面にパソコンデータを投影させたりと、いろいろなことに使われることを予め想定して選ぶ必要があります。