作業効率をアップさせる可能性もあるパーテーションの使い方

リフォームしなくても社内の雰囲気を変えられる

オフィスの作業効率化を図るにあたって、レイアウトを変更するのは有効な手段であると言われています。しかしその際、リフォームをしなくてはいけないと思われる方も多いでしょう。

リフォームするとなれば、ある程度のコストを覚悟しなければなりません。また、せっかく工事をしてもすぐに組織改編を行う必要があったり、ベンチャーなどで今後人員増加の可能性のある場合には再度変更しなくてはならず、コストが嵩んでしまうことも考えられます。

 

そこでおすすめの方法として、パーテーションの活用があります。
パーテーションで空間を仕切ることで、事務所のレイアウトを変更し、それぞれのスペースの役割に応じてバラエティのあるメリハリのついた空間を実現することができます。

リフォームと比較すると、工事の規模を小さく抑えることができるため、大幅なコストカットの効果も期待できますし、作業にさほど時間もかかりません。
さらにその後また配置換えが行われた場合でも、フレキシブルにレイアウトの変更が可能です。そういった点からも、パーテーションは大変使い勝手がよく便利です。

 

また現在では、ローパーテーションやドアのついているもの、スライドタイプなどさまざまな商品がありますから、用途にマッチするものも見つかるでしょう。

デザイン性にこだわった種類も出てきているので、自分の理想の空間を作りたいという要望にも応えてくれます。

 

区切ったほうがいい空間とそうでない空間とに分ける

パーテーションを使うことで快適な会社を実現することも十分可能です。しかし配置の仕方を間違えると、作業効率が逆に低下してしまう恐れがあります。もし導入を検討しているのであれば、スペースの見極めが大事です。

会社の中でも、ある程度の独立性を持たせるべき所と、むしろ開放的にすることで社員の交流を促す方が好ましい所があります。それぞれの空間が前者と後者のどちらに当てはまるか考えましょう。

 

中には、基本的には独立した空間にしたい、しかし部署間のコミュニケーションもある程度は取りたいという事例も出てくるでしょう。

例えば営業部と開発部の場合、お互い独立した部署にすべきですが、共有する必要のある情報も少なからずあるはずです。

その場合には、ローパーテーションがおすすめです。 低いものであれば、間仕切りとして区切りはつきますが、わざわざ移動することなくその場で相談もできるでしょう。

 

一方でITエンジニアの場合、基本的にあまり話すことなくパソコンに向かって作業に没頭する時間が長くなります。このような場合には、例えば自分のデスクに着席した時に、他の人と目が合わない程度の高さのアイテムで独立性を意識したレイアウトがおすすめです。

他にもクリエイティブな仕事など、頭を使って能動的に作業する人もこのように周囲の視線が気にならないようなレイアウトを検討する必要があるでしょう。

同じ職種でもコミュニケーションの必要性、頻度は会社の現状によって異なります。このような部分も意識して、部屋のレイアウトを検討しましょう。

 

素材のことも意識してみよう

オフィスにパーテーションを持ってくる場合、どのような素材を選択するかを考えることも大切です。素材によってコストもデザインなどが変わってくるためです。

 

最もポピュラーといわれているのが、アルミパーテーションです。軽量で、加工もしやすいため価格は安めです。

また近年はパネル部分にスチールやガラスなどを組み合わせたパーテーションも出てきています。カラーバリエーションも広がってきているので、デザイン性を重視したスペースにしたいと思っている人も満足できるでしょう。

 

スチールパーテーションはアルミのものと比較すると、高価な素材となります。しかし機能性を見ると、アルミよりも高機能です。厚み・重みもありますから、防音性に優れています。例えば内容を外に漏らすことができない会議室などで活用するのに適しています。

またスチールの場合、パネルの継ぎ目があまり目立ちません。社内が比較的スタイリッシュなテイストにまとまっているのであれば、調和もとりやすいでしょう。会議室のほか、応接室に取り付けるのにも適しています。

 

ガラスパーテーションは、解放感は保ちたいけれども、空間を独立させたいときなどにおすすめです。完全に透明で外と中の様子がわかるものもあれば、プライバシーをある程度確保できる“すりガラス”のものもあります。社内の様子が見える中で作業をしたい役員室や、喫煙できるスペースを作りたいといったときに活用できるタイプです。